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国家を家計に例えるな

とりあえず生存証明。

真・財政赤字カウンターですが、平家さんにいろいろとアドバイスを頂いているのに全然更新できてなくてすみません。今、国税庁の統計データを見ながら税収の変化について考えているのですが、そもそも現状の額すらちゃんと求められない。保険なんかも控除しているつもりなのですが、実際の税額よりかなり過大になってしまいます(14兆のはずが30兆)。何が悪いのだろう…

そんなわけで、税収の見積りはちょっと保留にして、ユーザーインターフェースの方の改良でもしようかと思います。

で、名目成長の重要さを説いたせいか政府の方針がなんかそれっぽくなってきたのはいいんですが、あいかわらずこんな記事が。

国の予算…勤め人世帯なら月給46万、赤字月30万(読売12/21)

20日に内示された2006年度予算の財務省原案の歳入・歳出額を、1億分の1程度に縮小し、月給45万8000円のサラリーマン世帯に例えてみると、国の財政が、危機的な状況にあることが浮かび上がる。

国の税収にあたる夫の月給は、景気回復のおかげで1万8000円アップとなったが、妻のパート収入(国の予算では税外収入)と合わせても月49万6000円にとどまり、住宅ローン返済(国債費)と、田舎への仕送り(地方交付税など)で3分の2が消える計算だ。

えーと第一に、国の経済を家計に例えるのはヘンです。普通の家庭では、外部に労働を提供し対価を受けとり、それを消費していきます。国に例えれば輸出入がほとんどの経済活動ということです。ところが、実際の国の経済活動は国内だけで生産・消費されるものがほとんどで、輸出入はさほど割合は多くありません。

第二に、国家と家計を比べるとすれば、家計の収入にあたるものは国家では税収ではなくGDPです。月給45万で月30万借金ではなく、月給500万円で月30万借金です。

第三に、その借金の貸し手はすべて国内でまかなわれているのですから、「ローンで借りる」と外部からの借金のように表現するのもおかしい。

そこで、正しい例えはこうなります:

月給500万円の家がある。といっても給料は外からもらうわけではなく、畑を持っていて自給自足している。できたものを多少他所に売ったり、他所からものを買ったりもしているが、大部分は自家消費である。で、他所との取引で差引毎月10万円ずつお金が貯まっている(純輸出=対外債権の純増分)。

その家の中では父親(政府)が息子(国民)から月に30万ずつ借りている。借金はたまりにたまって700万ぐらいあるようだが、実は父親が息子に貸している分もあり、差引の父親の純債務は300万ぐらいだろうか。まあこの額がどんどんふくれるようだと好ましくはないが、家の外から借りてるわけではないのでさほど心配ではない。

母親(中央銀行)も登場させようかと思いましたが、すでに例えとして破綻しているのでやめました。

で要するに言いたいことは、「国家を家計に例えるな」ということです。以上。

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2005年12月21日 未分類 トラックバック:0 コメント:8

お邪魔します。

>国家を家計に例えるな

 それなら「分配の”建前”と”実態”が異なる」という事でしょうか。誰かが「建前」以
上に取って、他の誰かが奪われているという事で。

2005年12月21日 ブロガー(志望) URL 編集

ブロガー(志望)さん、こんにちは。
質問の内容がよくわかりません。建前って何のことでしょう?

2005年12月23日 cloudy URL 編集

明日から3連休です。
みんな何して遊ぶの?おいらは寂しく一人でネットにいます。
そーいえばクリスマスです。トホホ!
htt://projsex.com/

2005年12月24日 (хх) エーン URL 編集

生きておいでだと分かって、嬉しいです。
17年度補正予算も出ましたし、18年度予算案も決まりました。
ゆっくり、のんびりでいいのではないでしょうか。投げ出さないことが一番です。

2005年12月24日 平家 URL 編集

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2005年12月26日 編集

はじめまして。

>家の外から借りてるわけではないのでさほど心配ではない。
私も、5~6年前は同じ結論でした。
が、今は、こう単純でもないぞ、と危惧しています。


この喩えでいうと、
稼ぎ手が息子で、父親は無収入なのです。
同居の息子が家賃として、父親にその生活費を渡しているのだけど
父親が桁違いな消費癖があり、
複数いる息子から前借りしている、という状況です。
(その”消費”したお金は、息子の内の特定のひとりに対価として払われている、としましょうか)
しかも、息子の蓄えはほとんど家族間の借金に化けている……

こんなところでしょうか?
息子のひとりである私は、兄弟の平均値として世界一の貯蓄を誇っている、と言われて有頂天になっていたけれど、
その裏付けたるや……と、近年気づいて、返してもらえるかと不安に思っているわけです(汗)

2006年03月06日 デルタ URL 編集

デルタさん、こんにちは。
記事に書いたように家計への例えそのものが不適切なので、そのアナロジーを使うのはやめましょう。
とりあえずお答えしておきますと、
- 日本の政府は別にそんなひどい「消費癖」はない。(これについては政府の大きさについて書いた文章
http://cloudy9.fc2web.com/govsize.html を見てください)
- 政府は無収入で当然。政府に金儲けはできないしさせるべきではない。それは民間の仕事。
- ゆえに政府の借金は国民の税金で返済するしかないが、そのためにはもっと民間が稼ぐ、つまり産出(GDP)を増やす必要がある。
- 政府赤字がどんどんたまっていくのは、名目GDPが伸びないからであり、それが伸びないのはデフレのために需要が減退しているから。決して供給力がないためではない。
- 政府の歳出削減は、需要を減らすのでますますGDPを下げる効果あり。ゆえに債務を返済するのにあまりいい方法ではない。
- GDPを上げて借金を返すならまずデフレを脱却し、インフレ率3%ぐらいの健全な経済にする必要がある。

2006年03月08日 cloudy URL 編集

すみません。

私は、政府の経済・金融政策を批判しているわけでないのです。その点だけはまず弁解しておきます。

日本社会の一員として素直に振り返って、
「政府の借金、……結局自分で自分に貸しているようなものなんだよね」
と気付いて、自分の資産の”根拠のなさ”に狼狽えている……そんな人が多い様子を見て取ってて、その点も考慮して下され、と書いたまでです。

結局、何事もGDPが増えれば……と言う条件付けのようですが、今の社会的・自然環境的制約から考え、本当に可能でしょうか?
また、ケインズ的な考え方の大原則「好況時には税率を高くして(元に戻して、というべきか?)、金融政策のノリシロを大きくする」というルールが、民主制の下で実行可能でしょうか?
私は、上の2点に対して悲観的なので、言っておられること、にわかに受け入れることができずにいます。


2006年03月11日 デルタ URL 編集












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